2015年9月11日金曜日

「超」短いテキストを、RWとWWのミニ・レッスンに使う


 いわゆるティーンと言われる若者たちが6単語で書いた文を集めた本を、先日、入手しました。たった6語に、いろいろなドラマや感情が感じられて、面白いです。


 (「フェイスブックによると、私たち、別れたことになっていた」 According to Facebook, we broke up. みたいな文もあり、社会の変化も感じました。)

 そして、たった6語なので、自分が笑ったり、怒ったり、しながら、ある意味、ストーリーを勝手に作り出したり、読んでいるのも実感しました。
 

 そう思うと、「超」短いテキストは、RWでは「反応する、意味を作り出す」というミニ・レッスンに使えるし、逆にWWでは、「こんなに短くても、十分に伝わる、そのためにできる工夫は?」というミニ・レッスンにも使える、と思いました。

 

 「超」短いテキストなので、短時間で複数提示でき、子どもたちがどれに反応するのかを選択したり、自分が選んだ文を他の子どもに話したり、というバリエーションもできそうです。

 

 上の本は英語で書かれているので、日本語で読めるもので何かないかと考えました。

 

 一つ思い出したのは、6単語よりは、少し長くなりますが、丸岡町が出している「一筆啓上」シリーズです。


 私の手元には、日本語・英語併記の一筆啓上シリーズの中の「私へ」があったので、開いてみました。13歳の子どもが「ぼくは、いまとってもつかれている。もう一人のぼくに、こうたいしてほしい」と書いていると、ドキッとしますし、14歳の子どもが「過去の僕よ、犬を飼わないほうがいい、別れる時が、辛いから」と書いていると、大切な犬だったのだなと思います。


 これは、シリーズの中の「私へ」なので、どうしても、自分を受け入れることや迷い、まだ実現できていない夢や自分さがし等のテーマのものが多い印象もありますので、もう少しバリエーションがほしい気はします。そしてバリエーションが蓄積できると、WWの題材さがしのミニ・レッスンにも使える、とも思います。


 「超」短いテキストを蓄積して、選んでいくと、いろいろ使い勝手がありそうです。俳句や川柳も、一つのジャンルかもしれませんが、私自身、あまり知らない分野です。でも、一度、読んでみようかな?とも思います。


 RWやWWに関わると、自分が今まであまり注意を払わなかったジャンルに目が向くので、RWは自分の読書生活も豊かにしてくれる教え方だ、と改めて思います。


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上で紹介しているのは以下の本です。
I Can't Keep My Own Secrets: Six-Word Memoirs by Teens Famous + Obscure

Harper Teen から2009年に出版されています。トピックの幅はかなり広いです。

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