2015年2月25日水曜日

フェイスブック1周年記念号!!



と、書きました。

「入れ込み」ようは、相当のものでした!


多数の教育委員会や教育センターからも呼ばれて、ワークショップで研修もさせてもらいました。なにしろ「参加・体験型」ですから、大好評でした。
しかし、数年続けてやっていると気づいてしまいました。
同じことの繰り返しだ、と。
また、勘の鋭い指導主事が、「一種の洗脳ですね」と私に言いました。
「そういう言い方もあり得るな」と納得しました。
なんといっても、こちらはすでに最初から最後までシナリオを描いて、参加者にはそのレールの上をつつがなくこなしてもらっているだけですから。脱線をすることはほとんどありません。ある意味では、講師が講義しているのと、さほど変わりないとさえ言えます。
単に、講師が話す変わりに、そのプロセスに参加者を巻き込んで、講師が言うべきことを参加者に楽しく言わせているだけ、とも言えるわけです。
そして、これをいつまでもやっていても、「主体的かつ自立した学び手/考え手」を育てることにはつながらないな~、ということでした。

そこで、1995年から「主体的かつ自立的な学び手/考え手」を育てられる方法はないのかと探し始めて、見つけたものの一つがリーディングとライティング・ワークショップ(RW&WW)でした。
同じ、「ワークショップ」という言葉を使っていますが、上記のファシリテーション型(アクティビティ型、参加・体験型)のワークショップとは大分違います。まったく違う、と言った方がいいかもしれません。
最大の違いが、教師によるカンファランス/コーチングのありなしなわけです。

私も、体験をすることのインパクトは、とても大きいと思っていました(思っています)。そして、体験のサイクルを回すことも。
たとえば、子どもたちが「じゃがいもと友だちになろう」(そのバリエーションの「にんにくと友だちになろう」)をやって、教室でのいじめがしばらくは影を潜めることはあるのですが、しょせんはイベント的(一時的)なのです。
教師が、アクティビティ(活動)を供給し続けなければ、その効果も維持されない構造があるわけです。子どもたちは主体性をもてないからです。
研修で、先生たちに体験してもらう時も同じです。その時は、すごいインパクトなのですが、それが長く続くことは期待できません。次々にアクティビティを(それも新しいアクティビティを)提供することでしか、関心も維持できないのです。しかし、通常の教員研修の枠の中では、それは無理です。ブツギリになっていますから。研修をプロセスと捉えていませんから。

それに対して、カンファランス/コーチングを中心に据えているRW&WWは、何よりも継続性が前提であり、一人ひとりの生徒と接するたびにも違うので、飽きることがないというか、常に学びと発見が維持されます。


★ フェイスブックの内容は、こちらと同じです。

★★ この3つについては、すでに『効果10倍の教える技術』2006年の58ページで紹介しました。(この出典は、その後に訳された『理解をもたらすカリキュラム設計~「逆向き設計」の理論と方法』2012年です。)

★★★ これは、今流に言えば、「アクティブ・ラーニング」や「インタラクティブ・ティーチング」と同じです。これが、文科省の名の下に普及されるのかと思うと嬉しくもありますが、同時に20~30年前に一生懸命普及していて、その限界にも気づいてしまった者としては複雑です。すでに、結果が見えてしまっていますから。
  以下の表が、その違いをわかりやすく示しています。


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