「次に読みたい本」があることの大切さに気づき、そのために本の紹介の時間を取っている先生も多いと思います。
最近読んだ本★の中に、短時間でたくさんの本に触れるのにいい方法がありました。
その本の中では、Read Arounds というセクションで紹介されていましたが、この活動を私なりにイメージしたところ、上に書いたように「90秒の途中下車で教室の中を旅する本」という感じかな?と思いました。
まず子どもたちが来る前に、それぞれの机の上に、お薦めのよい本を1冊ずつ置いておきます。
授業の最初に、選書をするためには、どうやって本を見るのかのポイントをおさらいします。
それが終われば、本の旅が始まります。ひとりの子どもが1冊の本を見る時間は90秒です。
90秒が過ぎると、本を隣の人に渡そうと思う子どもは、隣の人に渡します。
その本を90秒以上持っていたい子どもは、隣に渡すのを飛ばしてもらうことができます。その場合は、その子を飛ばして、本が隣の隣の人に渡ることになります。
一人の子どもが、本を隣に渡さずに自分で持っていられるのは、3回までです。
● 90秒という時間は短いので、この間には書名などのメモを取らないこと、最後に教室の中を歩いて、自分が気に入った書名などをメモする時間があることを伝えておきます。
● スムーズに進めるためには、子どもたちが本を誰に渡すのか等、行うことをはっきり分かるようにしてスタートするのが重要なようです。
● 数冊、予備の本を準備しておくと、同じ本が2度回ることを避けられます。(たとえ3回までとはいえ、飛ばしてほしい子が多いと、同じ本が回る可能性があるかも?)
時にはクラス全体で上のような時間を取ると、普段、目にしない本に目がいくし、なんだか楽しそう!と思いました。
★ 上で紹介した活動は、Steven L. Layne著の
Igniting a Passion for Reading: Successful Strategies for Building Lifetime Readers (Stenhouse, 2009)の 119-120ページに説明されています。子どもたちが本好きになってほしいという思いの詰まった本で、お薦めです。
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