2011年4月29日金曜日

(もし、まだ教室になければ)連休中につくっておきたいもの

 今日のWW便りのタイトルは、「(もし、まだ教室になければ)連休中につくっておきたいもの」です。

 新学期が始まり3週間、題材さがしや作家ノートの作り方、そして修正の例なども教え始めて、そろそろWW
も軌道に乗り始めた頃でしょうか。

 さて、WWが軌道の乗り始めた頃には、(もし、まだ教室になければ)連休中につくっておきたいものがあります。

 それはWWの評価基準表です。

 各クラスにぴったりの評価基準表をつくり、それを子どもたちに示すことで、子ども
たちも期待されていることが分かりますし、評価基準表があることで、自己評価にも
つながります。また保護者に何か説明するときにも、こういうものがあるといいので
はないかと思います。

 この前、読んでいたWW関係の本では、WWの評価基準表が2種類載っていました。

 ひとつは、書き上げた作品についての評価基準表で、以下の項目が記されていました。

構成
クラフト(作家の技)
言語事項

 もうひとつの評価基準表ですが、それは、WWへの取り組み全般についてです。こち
らの評価基準表に書かれている項目は以下でした。

ミニ・レッスン
ひたすら書く時間
先生とのカンファランス
ピア・カンファランス
プロジェクトの完成
   共有の時間

 「なるほど」と思いました。後者もしっかり評価することで、時間の使い方や取り組んでいる様子も評
価できる、そのことがよりよい作品につながっていくようにも思います。そしてよ
りよい作品が書けることで、時間の使い方や取り組み方も、よりよくなっていくように
思います。

 もしまだ教室になければ、この連休中に、自分のクラスにぴったりの評価基準表をつくる
のはいかがでしょうか。

 なお 『作家の時間』には資料6、7、8に、評価基準表の例が、低学年、中学年、高学年に
分かれて載っています(200-205ページ)のでご参照ください。

 特に前者(つまり、書いている作品について)の評価基準表については参考になる点も多いと思います。
 
出典:
Marybeth Alley & Barbara Orehovec, Revisiting the Writing Workshop,
Scholastic, 2007.
評価基準表については、133-136ページ参照。

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