そろそろ新学期、授業の最初のアイス・ブレーカーをどうしようかと考えておられる方もいらっしゃるかもしれません。
私も、人数、教室内の物理的な動きやすさ、初年次でお互いほとんど知らない状態か否かどうか等々を鑑みて計画するのですが、毎年悩みます。
『読書家の時間』(プロジェクト・ワークショップ編、新評論)の第1章「最初の10時間」からは、最初の1時間のみならず、少し長い目での始動期間のイメージもできますので、見直すときもあります。
このブログで何度か参照しているアトウエル氏(Nancie Atwell)がよく使うアイス・ブレーカーは二つあるそうです。★
このブログで何度か参照しているアトウエル氏(Nancie Atwell)がよく使うアイス・ブレーカーは二つあるそうです。★
一つは教室内のどこに何があるのかを、グループに分かれて探検です。先生はあらかじめ「実話に基づいた良い本がある棚」とか「自分が赤で校正した作品を置く棚」等、教室内がどのように機能し、どこにどのような道具、本等があるのか等を説明した文が並んだプリントと地図を準備しておき、探検のスタートです。(←先生に一方的に説明されるのではなくて、自分たちで実際に手にとったりして確認していくというプロセスがいいなと思いました。)
もうひとつは、できるだけ大きなビーチボールを入手し、そこに多くの質問を書いておき、みんなで輪になり、ボールを投げ、受け取った人は、右手の親指に最も近いところに書かれている質問に答えます。当たり前のことですが、楽しくできるように、尋ねられたら困るようなプライベートすぎる質問を書かないようにするのが大切みたいです。(←これは人数があまり多いとちょっと難しい気がします。)
ぜひいいアイス・ブレーカーがあれば、教えてください。個人的には、特に40人ぐらいの人数でうまくいくもののレパートリーを増やしたいです。
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以下はおまけですが、WWでは、プロジェクト・ワークショップの人が使っていた方法で、「自己紹介と題材さがしを兼ねる」活動を、私はWWでは何度か使いました。
グループになったあとで、「好きなこと」を一つ言うことを、何周か回します。(だいたい3周目ぐらいから、個性が少しずつ出てくるようです。)それから「このクラスでは、何を書くのかは自分で決めます。自分が知らないこと、興味のないことは書けないので、今、自己紹介で言った好きなことも、書く題材としてはいいかもしれませんね」と言って、題材さがしにつなげます。
『ライティング・ワークショップ』167ページに載っているような、書けそうな題材さがしリスト作成のための用紙を、そのクラス用にアレンジしたものを配布するときもあります。
今回、アトウエル氏のアイス・ブレーカーを読みつつ、何を達成したいかをしっかり考えて計画できればと思いました。
★ Nancie Atwell, In the Middle: A Lifetime of Learning About Writing, Reading and Adolescents (Heinemann, 2015)の67~70ページに詳しく説明してあります。
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