きもあります。
今日はそんなときにできること(方法)・考えてみたいこと(考え方)を少し書い
てみたいと思います。
『ライティング・ワークショップ』の10章は「予想される問題とその解決法」
の章ですが、その中に、「ワークショップが沈滞気味になる」という問題も登場しま
す(145-146ページ)。
著者のラルフ・フレッチャー氏とジョアン・ポータルピ氏は、二つの提案をしてい
ます。
一つは、新しいジャンル(例えば詩やノンフィクション)について学ぶ機会を導入
する。
もう一つは、自分の今までに書いた作品の中からいいものを選び、磨きをかけ、他
の人の目に触れる機会をつくるという「作家の日」という、書き手たちを称えるよう
な活動を行う。
後者は「出版」の一つの形態でもありますから、『ライティング・ワークショッ
プ』が出版について述べている88-89ページ、そして89ページの注もご参照ください。
また、2011年1月6日のWW便り、「読者(の存在)は強し」もご参照ください。
上の2点は、活気づけるための具体的な、いい「方法」だと思います。
実は私のクラスも、滑り出しのほうがよくて、今は少し沈滞気味?なので、何冊
かWW関係の本を見ていました。そして、ドキッとしたのが、ルーシー・カルキンズの
「考え方」です。(ルーシー・カルキンズは、『リーディング・ワークショップ』の
著者ですが、以下に述べることは、彼女の書くことについての本、The Art of
Teaching Writing に書かれています。とてもいい本なのですが、残念ながら、こちら
の方は邦訳が出ていません。)
カルキンズ氏の本を見ていると、「教師が押し付けることはやめて、子どもたちが
持っているエネルギーを使う/活かす」ことで、本当の活気が生まれると考えているよ
うに感じます。
彼女は、もともとは、子どもたちを「刺激し、動機付ける」ために、いろいろな工
夫をしていたようです。しかし、それらは短期の効果しかない、といいます。また、
先生が面白いと思うものを教室にもっていって、それについて書かせることもしたよ
うです。
「しかし」、と彼女は考えています。
著者ですが、以下に述べることは、彼女の書くことについての本、The Art of
Teaching Writing に書かれています。とてもいい本なのですが、残念ながら、こちら
の方は邦訳が出ていません。)
カルキンズ氏の本を見ていると、「教師が押し付けることはやめて、子どもたちが
持っているエネルギーを使う/活かす」ことで、本当の活気が生まれると考えているよ
うに感じます。
彼女は、もともとは、子どもたちを「刺激し、動機付ける」ために、いろいろな工
夫をしていたようです。しかし、それらは短期の効果しかない、といいます。また、
先生が面白いと思うものを教室にもっていって、それについて書かせることもしたよ
うです。
「しかし」、と彼女は考えています。
先生が面白いと思うものを教室にもっていって、それについて書かせること
は、間接的には、「あなたたちが選ぶ題材は価値がない」というメッセージになると
いうのです。(たとえば、その典型例の一つをすでに紹介しました。結構いい先生
というか、がんばっている先生ほど犯しがちな気がします。)
は、間接的には、「あなたたちが選ぶ題材は価値がない」というメッセージになると
いうのです。(たとえば、その典型例の一つをすでに紹介しました。結構いい先生
というか、がんばっている先生ほど犯しがちな気がします。)
そうではなくて、子どもたち一人ひとりが、そこに時間とエネルギーをかけたいと
思う題材を活かす、クラスにあるエネルギーを活かす、そういうものでないと、本当
の活気は生まれてこないといいます。
「クラスにあるエネルギー」となると、クラスという単位で、学びの場になってい
ることが、改めて問われてくる、カルキンズ氏の本は、そんなことも教えてくれました。
出典
○ ラルフ・フレッチャー、ジョアン・ポータルピ著、『ライティング・ワークショ
ップ』 (新評論、2007年)、88-89ページ、145-156ページ
○ Lucy McCormick Calkins 著 The Art of Teaching Writing, New Edition,
(Heinemann, 1994、12ページ、174-176ページ)
思う題材を活かす、クラスにあるエネルギーを活かす、そういうものでないと、本当
の活気は生まれてこないといいます。
「クラスにあるエネルギー」となると、クラスという単位で、学びの場になってい
ることが、改めて問われてくる、カルキンズ氏の本は、そんなことも教えてくれました。
出典
○ ラルフ・フレッチャー、ジョアン・ポータルピ著、『ライティング・ワークショ
ップ』 (新評論、2007年)、88-89ページ、145-156ページ
○ Lucy McCormick Calkins 著 The Art of Teaching Writing, New Edition,
(Heinemann, 1994、12ページ、174-176ページ)
このルーシー・カルキンズのお話はぐさっとくるものがあります。
返信削除この本は家に積読になっている表紙が素敵な分厚い本です。この記事のおかげ読もうと決意しました。