昨年度の実践を振り返ったS先生からのメールを紹介します。
S先生は昨年度、教員人生で始めて特別支援学級(以下、特学)を担当しました。
-----------------------------------
RWは2学期から続けることができた。
特学でもできるんだ!の驚き。
人の学び方って障害があろうとなかろうと根本のところは変わらないってことを実感できたところが大きい。
特学でのRWでは、ちゃんと読み方のミニ・レッスンを続けることができた。例えば登場人物を探したり、好きな場面をみつけたりなどを読み聞かせ絵本を通して行ったり。また、選書の練習では、それぞれの読みたい本を市の中央図書館に自分で借りに行くのを毎月1回取組んだ。
ひとり読みの時間では、それぞれのペースで読む。そして、今日のミニ・レッスンで確認しためあてを共有の時間にみんなで紹介し合い祝福し合った。読んだ本について話すときは、みんなとても嬉しそうだった。
ミニ・レッスンのレベルや頻度は、通常級に比べればかなりゆっくりだし、そのペース作りは独特なものがある。しかし、ちゃんとカンファランスができれば、ひとり読みも可能だということが分かった。自立した読み手は何も通常級の子たちだけのものではないんだと思えた。
RWは、相棒の先生からも好評だった。
カンファランスノートを同僚と共有することが出来たことがよかった。それは僕らの指導の軌跡となり、宝物のようになっている。
学習の軌跡が載っているので、支援介助として入ってもらっている先生からもインタビューをして書き込んでいる。 ①やったこと、②気づいたこと、③次回やること、ぐらいの簡単なものだが、地味に記録し続けることの威力を後々わかることになる。 子供の成長がわかるようになるし、何が必要なのかもわかってくる。とりあえず記録するってところが味噌。
子供のカンファランス記録をなんとなく考えていて書き残さないってことは、歪曲されるし美化されるし、子どもたちを学力レベルにわけた集団、塊でみてしまい安心してしまう。
ワークショップで学ぶってことは、どんな子供の成長にも当てはまるのか、当初の仮説は検証出来たけれど、これが無理に自分で当てはめてしまっていないか慎重に通常学級でも続けていけるといい。どこかに自己批判を持ちながら。
でも、こうやって、教師も子どももトライ&エラーを覚悟で修正しながら続けることでしか、子供の力を伸ばすこと、自立に向けて伸ばすことは出来なんだろうなぁと思う。One fits all (すべての子どもにあった一つの教え方)のパッケージ★は無いってこと。
★ 「教科書教材を使った単元学習を含めて、できあいの指導案」という意味です。
追加情報: 子どもの数は?
特学の人数は8人です。各学年1名ずつ。6年生だけが3名です。
全員を2人の担任でみていました。
そのほうがインクルーシブで自然でした。
なぜ、情緒学級と知的学級にわけるのか、意味が分かりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿