2015年4月10日金曜日

最初の数時間で達成したいこと


年間計画の最初の5~10時間の目標を何に設定するか(そして、着実にそれを実現するか)は、とても大切です。

あなたは、何に設定していますか?

最初から、教科書の内容をカバーする授業では、おそらく1年間のWWやRW(国語)の授業が失敗することを約束してしまいます。

年間を通して、作家や読書家となって書くことや読むことに取り組んでいくことが、どれだけ楽しいのか、ワクワクすることなのかを体感してもらうことが大切です。イヤ、不可欠です。
これまでの国語の授業とは違って、教師(ないし教科書)が求める正解を当てっこすることではなくて、自分たちが主役になって書くことや読むことにドンドン挑戦できることを知ってもらうことが大切です。
そ して、書くことや読むことは授業中に限定されないことも。子どもたちは作家ノートや読書ノートを活用しながら、どこでも、いつでも書いたり、読んだりし続 けていいのです。最初の5~10時間は、こうしたことの基盤を確実に築く期間です。この中には、作家のサイクルや読書家のサイクルを、年間を通して回し続 けるということも含まれています。★



『ライティング・ワークショップ』『作家の時間』『リーディング・ワークショップ』そして『読書家の時間』のすべてが、それを強調していますので、ぜひ参考にしてください。
その中では、教師が、子どもたちよりはちょっと先を行っている作家や読書家としてのモデルを示すことも大切です。(モデルとしての自分に自信のない方は、同僚や校長・教頭に登場願ってもいいかもしれません。自分の「好き」を披露してもらうチャンスを提供してください。)


★ それも、何十回、何百回と回します。
  自由作文とWWの何が違うのですか、と尋ねられることがあります。違う点はたくさんありますが、代表的なものとしては、①このサイクルを回し続けるのか否か、②下書きをどれだけ大切にしているか、③書いている間のカンファランスの有無だと思います。題材は自分で選んで書く自由作文であっても、最初から清書の一歩手前を期待されていては、なかなか書けませんし、いいものにもなりません。

 

1 件のコメント:

  1. ちなみに、いま取り組み始めているWWとRWの算数や社会科・生活科への応用では、「問題解決のサイクル」や「探究のサイクル」を年間を通して回し続けることが、中心になります。
    数学者や市民・生活者になる意識を子どもたちにもってもらうために、数学者ノートや市民・生活者ノートをいつも持って、疑問や質問を書き出し、そして下書き感覚で解法や調べたことや発見したことを書き続ける形で。 
    もちろん、教師やクラスメイトのカンファランスは、WWやRWと同じように、大切な役割を果たします。

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