2010年11月12日金曜日

自分もメンター?

 メンター(師匠のような人)から学ぶ、これはWWの学びのポイントの一つだと思います。

 さて、子どもたちにとってメンターは? と言われると、まずはプロの作家(の作品)が浮かぶ人も多いのではないかと思います。

 つまり、メンター・テキストです。WWでは教えるのは先生だけでない。世界中の
すべての作家が先生になりうる、ということです。(7月30日10月1日に扱いました。)

 メンターは、世界中のプロの作家だけではありません。もちろん、教室の中にいる人、つまり先生や他の子どもたちもメンターになれます。

 今回、In the Company of Children という本を読んでいて面白いなと思ったのは、 「自分自身もメンター」ということを、WWで教えることでした。

 
「自分自身もメンター」とはどういうことなのかと言いますと、自分が書き手としてよくできている点に気づき、 そのよくできている点を基にして、書き手としてさらに成長するということです。

 子どもたちは、自分の書き手としてのよくできている点に、自分では意外に気づいていないようです。

上の本の著者Joanne Hindley 氏は、時々、それぞれ自分の作家ノートを見て、自分の書き手として優れているところ、誇りに思えるところを見つけるように言うそうです。

 見つけたあとには、どうしてそこを選んだかも書いてもらうそうです。

 これは、自分の書いたことを、違う視点で読み直すということでもあります。

 自分がよくできていることを見つける・気づくことで、達成感を持って、自分の書い たものを見直すことができますし、そこから将来書く作品にも、再度使いたいという 作家の技に気づくかもしれません。

 また、自分の書いたものを見直すことで、そこから、さらに将来へのプロジェクト (例えば、ある作品を書き直すとか)が出てくることもありそうです。


 さて、自分自身がメンター、ということからは少し離れたことも、以下、書き込みます。

 書いたものを見直してよくできている点に気づくというのは、もちろん、クラスメイトの書いたものを見るときにも使えます。

 クラスメイトだけではくて、時には学年を飛び越えて行ってもいいかもしれません。

 上の本で、Joanne Hindley 氏は、3年生の子どものクラスに6年生に来てもらうという 活動も紹介しています。

 6年生の子どもは、3年生の子どもに読んであげる箇所を自分で選び、なぜ、そこを選 んだのかを話します。

 また、3年生の子どもには、その6年生が書いたものを配り、「うまく書けていると思う点に下線をひいて、なせ、その箇所を選んだのかを書いてもらったりもしています。

 そして6年生の子ども(メンター)から学んだことで、(3年生の)自分の目標にできることをみつけてもらったりもしています。たとえば「細かい点の描写がちゃんとできるようにな りたい」などがでてきています。

 以上、Joanne Hindley著、In the Company of Children 
Stenhouse 1996)、 34-39ページを基に、紹介しました。

 なお、ここ何回か、ブログに書き込むと、迷惑メール扱いになって、メルマガに配信されないことが続いていました。ハンドルネームを変えてみたら?とご助言をいただき、今回、akkr より graphyに変えました。これでうまく送付できるといいのですが。

0 件のコメント:

コメントを投稿