2025年4月25日金曜日

どうしてこんなに面白い? 書くツールについての本 [その1]  〜「レントゲン読み」(★1)、そして拡がりへ

 「どうしてこんなに面白いの?」と思いつつ、書くことのツールについての本『Writing Tools』を読んでいます。2006年に50のツールを紹介する形で出版され、私が持っている出版10周年の記念版(2016年出版)(★2)では、ツールが5つ追加されて55のツールとなっています。55のツールは5つのパートに分けられています。一つひとつのツールは、どれも4−5ページの長さで、淡々と説明されていますが、飽きることなく、惹き込まれて、読んでいます。

 著者は、ジャーナリズムの有名校で30年以上、書くことを教えてきたロイ・ピーター・クラーク(Roy Peter Clark)氏です。本を開くとすぐに目に飛び込んでくる献辞から、ライティング・ワークショップ関連の文献でよく登場するドナルド・マレー氏に捧げられた本だとわかります。また、10周年記念版の序文(xiiiページ)の最初のページには、著者のお勧め本が数冊記されています(★3)。その1冊は、2024年12月13日の投稿「書き手の『声』が溢れ出す、書くことについての本」で紹介したアン・ラモットの本 『ひとつずつ、ひとつずつ 〜「書く」ことで人は癒される』(パンローリング、2013年)です。

 ドナルド・マレーとアン・ラモット。この二人の名前のおかげで、ツールを読む前から、私はすでに期待感いっぱいです。

 今日の[その1]では、著者が「レントゲン読み」(X-ray reading)と呼ぶ読み方が出てくる「ツール43」「形と内容の両方を読もう〜テキストの下にある仕組みに目を向ける」(210-213ページ)から考えます。

 「段落から段落へ、ページからページへ、章から章へ、あなたを駆り立てるために、作家はどんな魔法を使ったのだろうか?」(211ページ)と記されています。レントゲン写真は表面には見えてこないものを見せてくれますが、「表面の下には、文法、言語、構文、レトリックといった目に見えない機械があり、意味を作るための歯車、機械設備がある」(212ページ)のです。

 献辞や序文で、インパクトの大きい人の名前(ドナルド・マレーやアン・ラモット)を出すのも、著者の使った魔法の一つのように、私には思えます。

 さらに、ドナルド・マレーは、「ツール50の中」で、「私が教えることや私が書くことを、生涯に渡って変えた」(241ページ)教師として、カッコよく再登場します。初版は50のツールの紹介ですから、最後のツール50をドナルド・マレーの登場で締めています。ドナルド・マレーへの献辞でスタートして、途中でも、ドナルド・マレーに言及し、最後に、ドナルド・マレーからの学びがきっかけとなったツールを語ることで、着地が綺麗に決まった印象です。

 思わず、「献辞での前振りを着地で回収」と、勝手にこの方法に名前をつけてしまいました。

 (なお、ツール50は、それまでに紹介されたすべてのツールを俯瞰的に見ている印象です。このツールについては、「どうしてこんなに面白い? 書くツールについての本 [その3]」で紹介できればと思っています。)

 さて、「ツール43」(210-213ページ)「形と内容の両方を読もう〜テキストの下にある仕組みに目を向ける」で強く感じたのは、二つの点で、優れた書き手は優れた読み手であることです。

 一点目は、(自分が感銘を受けた本などを)何度も何度も読み直して、どうしてうまく書けているのかを考えることです。これができるだけでも、他の書き手から学ぶことは多そうです。

 でも、著者のクラーク氏は、それだけでは終わりません。著者自身、何かを書く時には、そのトピックの[内容]に関わるものを読むことから始めるものの、同時に[形・ジャンル]についても目をとめていることを記しています。

 そして、「よりよい写真のキャプションを書きたいなら古いLife誌」、「説明が上手になりたいなら、優れた料理の本」「気の利いた見出しなら、大都市でのタブロイド」等々を読むといいというアドバイスもしています(210-211ページ)。

 また、以下のように読めることも紹介しています(212ページ)。

・書き手の声を聴くために読む

・これから発展できる可能性のある話のアイデアを求めて新聞を読む

・さまざまな新しいストーリーテリングの形を体験するために、オンラインで読む

・どうしても読みたくなったら本を全部読む。しかし、その一端を味わうこともやってみる

・何を読むかを選択する際には、他人のアドバイスよりも、書くことにおける自分の羅針盤に従う

・コーヒーが飲める書店で、最新の雑誌や雑誌を無料で試し読みしてみる

・建築、天文学、経済学、写真など、自分の専門外のトピックを読む

・ペンを片手に読み、余白に書き込む。作者に話しかける。興味深い箇所に印をつける。質問をする。

→ 上記のようなアドバイスを見ていると、[内容]と[形]の両方に目を向ける際、一点目として挙げた、「自分がよく読むものをレントゲン読みする」だけで終わっていません。二点目として、読み手として自分が接するものを「拡げていく」ことが強調されているように思います。
 
 この本では、随所に豊富な具体例が提示され、この著者はすごい読み手!と思わされます。それは、著者がこのツール43で書いているように、書き手としての観察力を高めながら、幅広く読むことを、自ら行っているからだろうと思います。

 「書くことのツールを著者自身も使っている!」そんな気づきができるのも、この本の魅力の一つです。次回[その2]では、その点も含めて紹介できればと考えています。

*****

★1 Roy Peter Clark著 Writing Tools: 55 Essential Strategies for Every Writer (10th anniversary edition) (2016年, Little Brown Spark)の中の211ページで出てきます。

★2 上の★1で紹介した本です。

★3 それ以外で、邦訳が出ているものとしては、以下です。

・ナタリー・ゴールドバーグの『クリエイティヴ・ライティングー自己発見の文章術』春秋社 (1995/6/25)。この本は 2006年『魂の文章術 書くことから始めよう』へ改題・増補新装。2023年には新書版が登場 『魂の文章術』扶桑社新書

・スティーヴン・キングの『書くことについて』小学館文庫 2013年

2025年4月18日金曜日

「本を選ぶことは明日の自分を選ぶこと」

古賀史健さんの『さみしい夜のページをめくれ』(ポプラ社、2025年)という本を読みました。海のなかの生き物たちを擬人化した同じく古賀さんの『さみしい夜にはペンを持て』(ポプラ社、2023年)と同じく主人公の〈タコジローくん〉が、この本でも語り手です。『さみしい夜にはペンを持て』では〈ヤドカリのおじさん〉が〈タコジローくん〉の「書くこと」の導師でしたが、この本ではおまつりの日にバスターミナル広場の路地で、占い師の〈ヒトデ〉に出会います。その〈ヒトデ〉に読むという行為について大切なことを教わっていきます。きっと〈ヤドカリのおじさん〉や〈ヒトデ〉さんは、本のなかで著者の古賀さんの考えを代弁する人物なのでしょう。読み書きのリーダーないしコーチのような存在です。それだけにこの人物たちが〈タコジローくん〉にかける言葉は、読者である私の胸にもしっくりとなじみます。

 『さみしい夜のページをめくれ』のなかで〈ヒトデ〉が〈タコジロー〉に向けて語ったことで私の印象に残ったのは「本を選ぶことは明日の自分を選ぶこと」という言葉でした。もちろん、本を選ぶという行為はが、どうして「明日の自分を選ぶこと」になるのでしょうか。不思議ですね。〈ヒトデ〉と〈タコジロー〉たちの会話を立ち聞きしてみましょう。

 

「アタシたちはずっと、『選んだおぼえのない自分』を生きてきた。中学生や高校生くらいま  では、とくにそうだ。選んでいいのはお菓子くらいで、大事なことはなにひとつ選べやしない」

 ぼくたちは黙ってうなずく。

「でも、家を出る。本屋さんに行く。本棚を眺める。

 そこでは、学校じゃ決して聞かせてくれないような話が、堂々と語られている。

 むずかしい話もあれば、おもしろい話、

 危険な話、残酷な話、

 思わず耳を塞ぎたくなるような話

 だってあるだろう。

 そしてアンタは、一冊を選ぶ。

 両親も知らない、学校の先生も知らない、

 仲良しの友だちだって知らない、

『自分だけの一冊』を選ぶ。

 それは、本を選んだんじゃない。

 自分の進む道を、選んだんだ。

 自分はこっちを信じる。

 自分はこっちに一歩踏み出すんだ、ってね」

「・・・本を選ぶことは、自分を選ぶこと?」

「ああ。そして自分を選んだその瞬間、

 アンタはもう、子どもじゃなくなるの」

(『さみしい夜のページをめくれ』297299ページ)

 

 「本を選ぶ」ということが、選んだその人の成長の一コマになるということを〈ヒトデ〉は言っているのです。たかが「本を選ぶ」ぐらいで人生が左右されるわけではない、と考える人もいると思いますが、されど「本を選ぶ」です。図書館や本屋の本棚の前で「『自分だけの一冊』を選ぶ」、それを幾度か繰り返してみると、以前とは違う自分が顔を出します。〈ヒトデ〉の「子どもじゃなくなるのさ」とはそのことを言っているのです。

 ここで〈ヒトデ〉の言う「子ども」とは「選んだおぼえのない自分」のことです。「『自分だけの一冊』を選ぶ」ということは、素朴な行為ですが、その「選んだおぼえのない自分」に別れを告げることです。「明日の自分を選ぶ」ことは、「選んだおぼえのない自分」からすれば、とんでもなく大きなことです。

 それを自力でできるようになるのは容易ではありません。〈ヒトデ〉のようなサポートしてくれる存在が必要なのだと思います。では、「選んだおぼえのない自分」が「自分で選ぶこと」ができるようになるためにどのようにサポートしていけばいいのでしょうか。『理解するってどういうこと?』には次のようなことが書かれています。

 

・一年を通して教師たちから選書について継続的にいろいろなことを教わりながら、次第に子どもたちが自分で適切な本を選べるようにします。

・教科書の教材を扱うだけでなく、ひとまとまりの本(一組の関連しあった本)を読むことによって、子どもたちは、さまざまな作者、テーマ、ジャンルの間に重要な関連づけができるようになります。

・教師がモデルで示すことは何より大切です。教師は自分が本を選んだり推薦したりするさまざまな方法をモデルで示し続ける必要があります。

・子どもたちは自分で選んだ本を実際に試してみる方法を見につける必要があります。たとえば、12ページが部分を試しに読んでみたり、考え聞かせをしてみたり、五本指法(知らない単語やよくわからない考えに出会ったら指を折って数える方法で、1ページに5本以上だと難易度が高すぎると判断する)などを試したりします。

(『理解するってどういうこと?』228ページ)

 

 『さみしい夜のページをめくれ』を手に取っていただくと、〈ヒトデ〉がおうしたことを実にうまく〈タコジロー〉たちの前でやっていることがわかります(四番目の「方法」についてはこの通りではなく、〈ヒトデ〉独自の魅力的な「方法」が示されています)。だから〈タコジロー〉たちも「自分で選ぶこと」の持つ大切な意味を実感することになるのです。それがどんなふうになされるのか。是非この本を手に取って読んでください。

 『さみしい夜のページをめくれ』はこの3月に、帰省していた実家近くの書店の店先で見つけました。『さみしい夜にはペンを持て』の続編であるということはすぐにわかりましたので、迷いなくその一冊を選びました。その時、この本を選んだからこそ、私は今日この文章を書くことができています。この本と出会ってちょうど一月ほど経ちましたが、ひと月前に私は「明日の自分」を選んだことになります。選んだから書くことができたのです。〈ヒトデ〉の言った通りです。

2025年4月11日金曜日

アンカー・チャート ~学びの錨(拠り所・支え)となる教室の掲示物

 「この前、題名の付け方について学んだんだけど、いい題名をつけるためには、何ができるんだったっけ」とか「次に読みたい本が見つからない時は、何をすればいい?」等々、学んだことを忘れてしまうこともあります。そんな時に、そのポイントが教室に掲示してあれば、それを見て、自分で解決ができます。

 ライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップ関連の文献を見ていると、教室の掲示物が活用されている事例が多くあります。「作家たちは、どこから書く題材を見つけるのか?」の具体例を掲示している教室もあります(『ライティング・ワークショップ』33ページ)。また、「書く前にすること」「パートナーの作品を修正するときの手順」など、書くことのさまざまなプロセスにおいて、子どもたちが自分でできることを掲示している教室もあります(『ライティング・ワークショップ』35ページ)。

 文献を見ていると「アンカー・チャート」という用語も、最近、よく目にします。アンカー(anchor)は、錨、拠り所、支え等の意味があります。

 アンカー・チャートとは、「教室での学習の成果物であり、錨のように、生徒と教師の考え、アイデア、プロセスを固定する。アンカーチャートは、事前の学習を思い出させるものとして表示することができ、複数のレッスンにわたって積み重ねることができる」という説明もインターネット上にありました。(★1)

 アンカー・チャートには、上記のように、クラス全体で一緒に学んだポイントなどを書くこともありますし、今学んでいる単元で考えたいことや達成したいことなどを記しておくこともできます。「1回だけ使って終わり」ではなく、学びの拠り所として、以前の学びを思い出させ、複数回の授業を通じて積み重ねていくこともできます。

→ アンカー(anchor)と言えば、2月14日の投稿「『共有の時間』から『リフレクション』の時間へ (その2)~『グローバルな問い』の役割」では、「グローバルな問い」は「読み書きを統合したワークショップ(lieracy studio)のどの部分においても、対話の「アンカーになる」(anchors)と書かれていて(★2)、ここでもアンカーという単語が使われていました。


🔸イーゼルの魅力

 イーゼルの活用という手もありそうです。『イン・ザ・ミドル』(75ページ)には、イーゼルの写真があり、イーゼルの上に乗せる紙について、次のように説明されています。

「70センチ弱✖️80センチ強の罫線つきの一束の紙を載せて、ちょうど黒板のように使えますが、書いたものを保存できるのが大きな違い。そのおかげで、生徒と私は、過去の紙をめくって、参考資料を見つけたり、改訂したりもできるのです」(『イン・ザ・ミドル』75-76ページ)。

 イーゼルの場合、記録が簡単に残るので、1年の終わりには、すべてのページを見て、残しておきたいアイディアやページの保管などもできます(『イン・ザ・ミドル』76ページ)。

→ 中学校のように、ライティング/リーディング・ワークショップ用の教室がない場合は、上のイーゼルのような「移動できるもの」は、かなりメリットがありそうです。また、ライティング/リーディング・ワークショップを図書館で実施する等で、アンカー・チャートを掲示しにくい場合なども、イーゼルは便利かもしれません。

*****

 最後に私の失敗を一つ。大昔、ミニ・レッスンで学んだポイントなどを、紙に印刷して配布し、作家ノートや読書ノートに貼っておけば、すぐに参照できて、便利だろうと考えました。ノートに貼る手間を簡単にしようと、名刺ぐらいの大きさの宛名シールに「いい題名とは?」とか「書き始めで考えたいこと」等々、印刷して配布したことがあります。「こうしておけば、準備は少し面倒、でも貼るときは簡単!」と思ったのですが、イマイチでした。

 → 今、思うと、それは教師から一方的に与えられた、閉じた情報になっていたからのように思います。ミニ・レッスンで教えたいポイントや情報は、教師が持っていて、それを与えるというスタンスでした。しかも、一度ノートに貼ってしまうと、貼った場所を動かすのは面倒ですし、書き込みもしにくいです。

 他方、アンカー・チャートやイーゼルは、学びのポイントを錨のように、しっかり固定してくれます。錨が下ろされているので、安心して、そこから考えを巡らせることができ、新たな知見が生まれることもあります。授業の進み具合に応じて、場合によっては、クラス全体で書き込んだり、改訂することもできます。掲示物ですから、単元に応じて、部分的に貼り替えるのも簡単です。私のイメージは、今からの「開かれた学び」のために「固定されている土台」です。

*****

★1

https://www.learningforjustice.org/classroom-resources/teaching-strategies/exploring-texts-through-read-alouds/anchor-charts

★2

Ellin Oliver Keene. The Literacy Studio: Redesigning the Workshop for Readers and Writers. Heinemann, 2022. (181-182ページ参照)

2025年4月4日金曜日

相性がいい「生涯にわたって楽しく学び続けるための原則」とライティングとリーディング・ワークショップ

「知り合いの先生から創造力を育むためのいい本はありませんか?」と尋ねられたので、しばらくぶりに『ライフロング・キンダーガーテン』(ミッチェル・レズニック著、日経BP社)を読み直してみました。

 この本の中心は、サブタイトルの「創造的思考力を育む4つの原則」(=プロジェクト、情熱、仲間、遊び)を第2~第5章で詳しく解説していますが、第6章は「創造的な社会」をつくり出すために、4つの貴重な情報(以下の4つの●)が提供されています。

 それらのほとんどが、ライティングとリーディング・ワークショップ(作家の時間と読書家の時間)の実践とオーバーラップするのではないかと思ったので、そのまま紹介します(ということは、ライティングとリーディング・ワークショップはほとんど創造的思考力を育む4つの原則を押さえる形で行われている学びの形態と言える?? それに対して、教科書をカバーする形で行われる通常の授業は、下に紹介する項目をルーブリック/評価基準として使うと、どのように評価できるでしょうか?)。


●100の言葉 ~ https://www3.pref.nara.jp/bunkamura/100kotoba/で読めます

 

●学習者のための10のヒント

1.シンプルに始めること

2.好きなものに取り組むこと

3.何をすべきかがわからないときは、とにかくいじりまわすこと

4.実験することを恐れないこと

5.共に働き、アイディアを分かち合う友人を見つけること

6.(自分のアイディアを加えるために)他のものをコピーしてもOK

7.あなたのアイディアをスケッチブック(ジャーナル)に残すこと

8.構築し、分解し、再構築すること

9、こだわりすぎると、うまくいかないかもしれない ~ 適度の「いい加減さ」が大切!

10.自分自身の学びのヒント(戦略)を作ること!

 

●親と教師のための10のヒント

1.発想: アイディアを喚起する例(見本/モデル)を見せる

2.発想: 材料をいじくり回す(手を使う)ことを奨励する

3.創作: 幅広い種類の材料を提供する

4.制作: あらゆる種類の作り方を受け入れる

5.遊び: 作品そのものではなく、プロセスを強調する。

6.遊び: プロジェクトの時間をたっぷりとる

7.共有: マッチメイカー(仲介人)の役割を果たす

8.共有: コラボレーターとして参加する

9.振り返り: (本気の)質問をする

10.振り返り: あなた自身の振り返りを共有する

 

1回きりでなく、このスパイラル(サイクル)★を回し続けられるようにする!

 

●デザイナーと開発者のための10のヒント

1.デザイナーの(子どもたちがデザインする=子どもたちが創作、表現、振り返り、共有する機会)ためにデザインする

2.低い床(簡単に始められるもの)と高い天井(複雑な作品の制作)をサポートする

3.壁を広げる =アクティビティーの集まりではなく、探究可能な空間の提供 ~

https://digitalcast.jp/v/12178/

4.子どもたちの関心とアイディアの両方につなげる

5.シンプルであることを優先する

6.デザインを使う人々を(深く)理解する

7.自分自身が使いたいものを発明する

8.学際的デザインを可能にする小さなチームをまとめる(5人前後)

9.大勢の意見を取入れつつ、デザインを制御する

10.繰り返し、繰り返し、そしてさらに繰り返す

 

 最後の「デザイナーと開発者のための10のヒント」は、ライティングとリーディング・ワークショップ(作家の時間と読書家の時間)と関連づけるのが難しい項目があるかもしれませんが、よく考えてみてください(そこにこそ、創造力の種がありますから)。

 なお、これらの「ヒント集」は幼稚園のために書かれたものではありません、幼稚園以上すべての学びの場のために書かれています。それには、教師の学びも含まれています。現状の教員研修は、これらの提案のどれほどが実現できているでしょうか(ほぼ皆無)?

 

 年度初めには、書くことや読むことについてのアンケートをお忘れなく! その際は、

https://docs.google.com/document/d/1hwgyEsSHdC2bFKnuMDFr_4BQy6U7leijOIpj2pZGIr8/edit?tab=t.0 を参考にしてください。

 

★ここで言っているスパイラル(サイクル)は、本の35~36ページで紹介されている、下の図のことです。

これ自体、https://wwletter.blogspot.com/2012/01/blog-post_28.htmlと似ているというか、同じと言えませんか?!