子どもたちのためには、子どもたちの自己評価シートなどが、RWやWW関係の英語の文献では巻末資料に載っていることもありますが、「教師が自分を振り返るための項目は?」と言われると、少し考えてしまいます。
もちろん子どもたちの自己評価の結果や、子どもたちの達成度が分かれば、それで十分なのかもしれませんが、あえて「教師が自分に尋ねる項目」を少し考えてみたいです。
最初に浮かんだのが、「答えが一つ」と「答えは無限大」のバランスを取って、両方とも、教えていましたか?という質問項目でした。
WWにおいても、RWにおいても、「答えが一つ」と「答えは無限大」の両方があります。
具体的には「答えが一つ」としては、WWでは校正に関わる部分があると思います。
RWで「答えが一つ」は、「解読や新しい単語や表現の意味」等に関わる部分です。「優れた読書家があるページを読んだときに共通して見つけられるような意味も存在している」と『リーディング・ワークショップ』(ルーシー・カルキンズ著、新評論、2010年)185ページに書かれている通り、読み取らなければいけない共通した意味を読み取ることも、ここには含まれると思います。
私は英語を教えているからかもしれませんが、例えば自分の見たことのある単語が自分の知らない意味で使われていたり、熟語の意味だったり等、この「答えが一つ」の部分の大切さを実感しています。しかし、同時に、この部分が時には大きくなりすぎで、「読むこと」を助ける代わりに、障害になっていると感じることもあります。
「答えは無限大」の部分は、WWでは「修正」の部分があります。
RWでは「反応する、反応して意味を作り出す」部分です。
「答えは無限大」の部分は、おそらく一人ひとりの学習者がそれぞれにお互いの学びに貢献できる余地の大きい部分でもあるように思います。
WWにおいても、RWにおいても、この両者をどのように教えたのか、両者のバランスや教え方はどうだったのか? 自分としては「答えが一つ」と「答えが無限大」のどちらのほうが教えるのが上手く行ったのか? 改善点は? 等々、これは教師の振り返りのための一項目のように思いますが、いかがでしょうか。引き続き、他の項目も考えたいと思います。
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