上のテーマから考え出された、以下のリストをまずはお読みください。
・ 詩は何についてでも書ける
・ 私たちを驚かせる
・ 私たちの感覚をくみ上げてくれる ~ 想像の中で、見たり、感じたり、聞いたり、味わったり
・ 私たちを笑わせてくれる
・ 本質的なレベルで他の人と結びつけてくれる:心と知性から心と知性へ
・ 怒りを表現する、苦しかった経験を理解するのを助けてくれる
・ 感情を定義し、それを芸術につくりあげる
・ テーマのはっきりした物語を語る
・ 日常生活を新しい視点で見られるようにしてくれる
・ 自分が生きたい人生とは何かを考えさせてくれる
・ 人、物、行動、場所を、人生あるいは経験について何かを語る/示すための象徴としてつかう。
・ 人生のいろいろな段階をつかみとる ~ 自分がどういう人だったのか、どういう人になっていくのか
・ 大切なことを覚えておく助けになる
・ 大切なことを記念する助けとなる
・ 空腹を満たし、渇きをいやす。私たちを守る。世界に連れていってまた戻ってこさせてくれる。私たちを癒す。安全な場所にいながらも大きなリスクを取ることができる。
・ 日常の中に存在している美に気付く。私たちの周りに隠れている詩について目をひらかせてくれる。
出典: Naming the World: A Year of Poems and Lessons, Nancie Atwell (Heinemann, 2006), p.3
他に付け足せるものは、思い浮かびますか?
このリストが作れるということは、スゴイことだと思います。
そしてぜひ、こういうリストを子どもたちがつくり出せるような教え方で、詩を含めた多様なジャンルを扱っていただきたいという想いを込めて紹介しました。
上のリストは、一度紹介している中学校2~3年生がつくり出した「詩が可能にしてくれること」の全項目です。
私たちは、このようなリストを作れるような詩の学び方・教え方をしているでしょうか?
少なくとも、WWとRWは、これを可能にしてくれる学び方・教え方です。
「詩が可能にしてくれること」の「詩」を「書くこと」や「読むこと」に置き換えると、書く領域全般と読む領域全般で何が求められるのかが見えてきます。ぜひ、数人の仲間と出し合ってみてください。(同じようにしてつくられたリストを見てみたい方は、pro.workshop@gmail.comに連絡ください。リストをお送りします。)こういうリストを子どもたちが作り出せるように教えるのと、教科書をカバーする教え方は根本的に違います。★
★ これらのリストと、指導要領や、それに基づいて書かれている教科書を比較すると、指導要領や教科書をカバーすることで可能にしてくれるものの少なさに愕然としてしまうはずです。それらは、子どもたちの可能性を見くびっているというか、子どもたちへの期待値を極めて低く設定しているということです。その結果として、身につくものが少ないというか、残るものが少ない状態が続きます。もちろん、嫌いにならなければ「めっけもん」です。
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