被災地の状況、甚大な被害が明らかになっていくなかで、短期でできること、
長期でできることを考え、行動に移していかなければと思います。
長期でできることを考え、行動に移していかなければと思います。
そんな中で、言葉のもっている意味と選択ということについて、いくつか考え
ました。
ました。
○ 状況は全く違いますが、「困難な中にいるときにも人は言葉を持っている」
ということを考えていて、ある詩集のことを思い出しました。
ということを考えていて、ある詩集のことを思い出しました。
This Place I Know: Poems of Comfort という詩集です。題を直訳すると
「私の知っているこの場所~安らぎ、癒しの詩」という感じでしょうか。
「私の知っているこの場所~安らぎ、癒しの詩」という感じでしょうか。
アマゾンに載っている説明によると、もともとは、2001年9月、同時多発テロ
が起こったあとに、安らぎ・癒し、希望をニューヨークの子どもたちに与えよう
として、19世紀から現代の詩人まで、いろいろと集めたようです。
が起こったあとに、安らぎ・癒し、希望をニューヨークの子どもたちに与えよう
として、19世紀から現代の詩人まで、いろいろと集めたようです。
このような詩は、年代や場所を超えて、多くの人に語ってくれるものがあると
いうことで、それぞれの詩に絵を描くアーティストたちも参加し、そして、18
の詩とそれに合う絵がついたこの絵本のような感じの詩集がつくられたそうです。
いうことで、それぞれの詩に絵を描くアーティストたちも参加し、そして、18
の詩とそれに合う絵がついたこの絵本のような感じの詩集がつくられたそうです。
WWは、書き手が書き手を教えていく授業と言ってもよいと思いますし、読み書
きのつながりも大切にされています。
言葉の持つ力を知っている人たちがいるから、この詩集ができたのだなと
思いました。
また一つの詩でなくて、いろいろな詩が集められているのもいいなと思いまし
た。子どもそれぞれに反応も思いも違うだろうと思うからです。
た。子どもそれぞれに反応も思いも違うだろうと思うからです。
○ そんなことを考えていて『綱渡りの男』という絵本も思い出しました。同時
多発テロが起こらなければ、この絵本をつくられなかったのではないかとすら思
えます(アマゾンには、「とりわけ感動的なのは、本書の最後を飾る絵――
フィリップと彼の渡り綱によってつながれた、今や『記憶の中』の存在となった
多発テロが起こらなければ、この絵本をつくられなかったのではないかとすら思
えます(アマゾンには、「とりわけ感動的なのは、本書の最後を飾る絵――
フィリップと彼の渡り綱によってつながれた、今や『記憶の中』の存在となった
ツインタワーのイメージ」と書かれています)。
書くということ一つをとっても、それぞれに、詩、絵本と、いろいろな表現方法があるとも思
いましたし、その選択を子どもたちが持っていることも大切だと思います。
そして子どもたちにとっても、いろいろなメンター・テキストになりうるもの(メン
ター・テキストも一人一人違うと思います)に触れることも大切だと思います。
WWの中で の「選択がある」ということは、書く題材だけでなくて、書き方(ジャンル)もメンター・テキストの選択においても、そうである、と改めて思います。
(メンター・テキストについては 2010年9月17日と10月1日のブログをご参照ください)。
○ ここ何回かのWW便りに紹介したドナルド・マレー氏の書いた、直訳すると
「ひとりの書き手が書くことを教える」(原題: A Writer Teaches Writing)と
いうような題になる本を最近読んでいました。
その中に、以下のような文がありました。ざっと訳の拙訳で申し訳ありません
が、2カ所、紹介します。
「どのクラスも、いろいろな生徒がいて、その多様性がチャレンジでもあり喜
びでもある」
「書くことは、世界を理解する一つの方法であり、私たちの多様な理解を共有
することによって、私たちが匿名性と孤立から抜け出す一つの方法である」
出典など:
This Place I Know: Poems of Comfort という詩集の説明は、以下のアマゾン
のサイトで、(上で説明したよりも)もう少し詳しく書かれています。
『綱渡りの男』(モーディカイ・ガースティン著、川本 三郎訳、小峰書店
2005年)の説明は以下で見れます。
綱渡りの男-YOU-絵本コレクション「Y-」-モーディカ
イ・ガースティン/dp/4338202041/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1300431832&sr=1-1-
catcorr
(→ もし、実話をもとにしたすぐれた絵本を生涯10冊選べと言われると、私の
場合、この絵本は入るように思います)
マレー氏の本情報は以下です。
Donald M. Murray, A Writer Teaches Writing (revised second edition)
Thomson, Heinle, 2004.
上の言葉が載っていたのは、それぞれ、245-246ページ、246ページです。
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