~ 『イン・ザ・ミドル』と『ギヴァー』から考える
この2冊は、私がそれぞれ20年と13年こだわり続けている本です。
『イン・ザ・ミドル』がこのブログのベースになっているようなところが少なくありませんし、『ギヴァー』のブログを書き始めて、もう10年近くになろうとしています。
つい最近、『ギヴァー』の映画を見ました。二度目です。一度目は、封切られてすぐでした。
本を二度、三度と繰り返し読む効用は大きいですが(それも、いい本に限定されることかもしれませんが)、映画も繰り返しの効用はあります。
最初に見たときは、本のイメージが大き過ぎて、正直ガッカリでした。「あまりにも端折り過ぎているんじゃないか」と。しかし二回目は、まったく逆の「よくもあれだけのストーリーを1時間半にまとめましたね!」という好印象でした。
まだ見ていない方は、いまGyaoで無料視聴できますので、ぜひ!
もちろん、本を読んでいない方は、映画との比べ読みをしてください。
今回のテーマは、2冊の本からどんなクラスをつくりたいのか、のヒントを得ることです。
今回、『ギヴァー』の映画を見ながら、アトウェルさんが『イン・ザ・ミドル』の中で描いてくれている彼女のクラスとの共通性を若干ですが感じてしまったのです。
それは、主には長老がコミュニティーの意思決定の大事な部分を担っているというところや、コミュニティーの住民のいいところや弱点も踏まえながら、最もイキイキできたり、活躍できたりする役回りを提供していることなどです。
いままで、『ギヴァー』をそういう観点からは見たことがなかったので、ある意味ではおもしろい発見でした。アトウェルさんをメリル・ストリープ演じる長老役に見たたてしまって、彼女は怒るかもしれませんが・・・・
あなたは、自分のクラスを何に例えたいですか?
まさか、軍隊、工場、役所、企業などをイメージする人はいないと思います。
これらは、指令、服従、従順、忖度などで代表されるような言葉が浮かびますから、あまりいいイメージはありません。非人間的で、ピラミッド組織も連想します。効率を重んじている面もありますが、役所など、必ずしもそうとは言い切れない部分もあります。
受け入れられる価値観も狭い気がします。
それでは、コミュニティー、家族、ボランティア団体/NPOなどはどうでしょうか?
他にも、クラスのイメージの例えとして考えるものにはどんなものがあるでしょうか?
もう一点、今回映画を見て気づいた(というか、再確認できた)ことは、リーダーの資質についてでした。
「選ばれし人」としてレシヴァ―に選出されたジョナスがもっていた4つの特徴は、
・知性
・誠実さ
・勇気
・はるか先を見る力
まさにリーダー(一人ひとりの教師も含めて。教師は間違いなく、各クラスのリーダーですから)がもっているべき資質です!
あなたは、何はすでにもっていますか? 何はこれから身につける必要がありますか?
ギヴァーのコミュニティーの長老たちは、下手な組織の人事担当よりも、はるかに目が肥えているようです。
結果的にその判断が、コミュニティーがあえてもたないことを選択していた愛を含めた感情や記憶などを全住民が再びもつことになる原因になったわけですが・・・・
あなたにとってピッタリくるクラスの例えを、映画ないし2冊の本を読みながら考えてみてください。
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