これ(Professional Knowledge for the Teaching of
Writing)は、全米英語教師協会(NCTE)が先月まとめたものです。
ちなみに、これは2004年11月にNCTE Beliefs about the Teaching of Writing (書くことを教えることに関してNCTEが信じていること)として出していたものを改定したものです。
日本で、国語(および日本語)の教師たちが、自らこういうのを出したことはあるのでしょうか? この辺は、http://projectbetterschool.blogspot.jp/2015/02/agencyagent.htmlと関係することなので、ぜひお読みください。教師たちが「担い手」意識をもっているか否かは決定的に重要だと思います。特に、教育において。
前置きはこのぐらいにして内容に入りますが、以下の項目、すべて納得しますか?
それともおかしいと思われるものはありますか?
・ 書くことはたくさんの目的から生まれる。
・ 書くことは複雑な人間関係とそこで使われている適切な言語に組み込まれている。
・ 文章の組み立ては、異なる様式やテクノロジーで行われる ~ 要するに、多様なジャンルを扱うことが大切ということです。一方で、私は30歳を前にする頃まで書けませんでした。特に、原稿用紙を埋める書き方は嫌いでした。いまでも、ダメです。私を書くことから救ってくれたのは、ワープロの登場でした!! 一つの方法を子どもたちに押し付けるのではなく、多様な選択肢の中から子どもたちが自分の書ける方法を見出させてあげてください!
・ 書き手と読み手の関係ということで、校正(文法や言語事項を押さえること)は大切。
・ 誰もが書く能力はもっている。書くことを教えられることで。教師は生徒たちがよりよい書き手になるのを助けることができる ~ ここでは、WWが効果的なことが書かれています。http://wwletter.blogspot.jp/2010/05/ww.html や
・ 書くことはプロセスである ~ イベントではありません!
・ 書くことは思考のツールである ~ 日本の教育に、この視点はあるでしょうか??
・ 書くことは話すことと複雑な関係にある ~ これも、です。
・ 書くことと読むことは切り離せない関係にある。
・ 書くことの評価は、複雑で、深い理解を伴った、人間的な判断を伴う ~ この点への解説が一番多いです。少なくとも日本の作文教育のアプローチではないことは確かのようです。カンファランスやポートフォリオなどが中心になります。★
あなたは、書くのを教える際に、上記のどれだけを意識していますか?
それぞれには、「これが教えることにもたらす意味」と称して10項目ぐらいのヒントというか解説がついています! 興味のある方は、ぜひご覧ください。
★ 以上の「書くこと」のどれだけが「読むこと」に置き換えられると思いますか?
さらには、他の教科にはどうでしょうか? たとえば、算数・数学とか、理科とか、社会科とかです。
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