作家ノートの最初の方に「書きたい〈書けそうな)題材リスト」欄を作り、WWの導入時期に「題材リスト」を作成する時間を取っている先生は多くいらっしゃると思います。
また、それだけでなく、年間を通して、新しい題材、書いてみたい題材を思いついたときに、リストにどんどん追加しているようにされている先生もいらっしゃるかと思います。
読書ノートの方では、「これから読みたい本(候補)」欄をつくり、これも、思いついたときに書き足していけるようにされている先生もいらっしゃると思います。
ミニ・レッスンで教えたことのポイントを書きこむ欄をつくっておられる先生もいるかもしれませんし、ノートの後ろのほうに、言語事項に関わるリスト(それぞれの校正のチェックリスト、英語の場合ですと、綴りを間違いやすい単語のリスト等)をつくる場合も あると思います。
作家ノートにしろ、読書ノートにしろ、両方共通のノートにしろ、自分の教室の子どもたちの学びに適したリスト欄をつくっておいて、年間を通して、足したり、選んだりしていくことで、子どもたちの成長に応じたサポートになるように思います。
今、私が興味を持っているのが、「なりたい読み手(像)」のリストです。(私は英語を教えているので、「なりたい、英語の読み手」ということになります。)
私が印象ですが、「自分のなりたい読み手像(目標)」は、学期の初めに尋ねても、うまく出てこないか、出てきても、大きな目標で、そこに到達するための小さな目標が見えにくいことが多いです。
だからこそ、ちょうど、書きたい題材リストを書き足していくように、 学期を通して、少しずつ具体的な目標を書き「足していく」、そんなことも必要ではないか、と思い始めています。
「選択」を大切にするRWであれば、「なりたい読み手像」を学習者が考え、選択し、その目標が具体的かつ達成可能であるようにサポートできれば、達成した目標が消え、新しいものが加わるのも自然な気がします。
自分のなりたい読み手像は、最初はイメージしにくいと思うので、評価基準表と組みあわせる形で、最初は教師側から、何点か「○○ができる」(3~4段階評価)を提示し、そこに「○○ができる読み手像」を自分で書き足していく(書き足した日付もいれて)というのも、現実的な気がします。
私は英語を教えているので、特にそう思うのかもしれませんが、未知語への対応方法(調べるタイミングなど)などの、身につけてほしい「英語(外国語)」の読み方を、なりたい読み手の中に織り込んでいけないかと思うのです。
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