2014年8月15日金曜日

リーディング・ワークショップとライティング・ワークショップをつなげる


 RWとWWにはとても価値があります。なぜなら、子どもたちを「読む」や「書く」のどちらかに縛り付けず、普段のRWやWW以上に、子どもたちの学習を自分自身のものにすることができるからです。

 4年生の10月に「私の読書」というユニットを組みました。このユニットはRWとWWの横断的なユニットで(おそらく、本来の意味でのユニットとは、RWやWWに限らずどの教科でも横断的に行うということを意味するのだと思います)、自分の読書ノートを読み返したりや好きな本をもう一度開いてみたりして、自分の読書を振り返り、それを文章にしてまとめるという流れです。子どもたちは、ユニットの期限の中で必ず書いたものを提出しなければなりませんが、一日ごとにやることが決まっていたり、書かなければならないことが決まっていたりするわけではなく、子どもたちは主体的に学習を選択して、ひとつの目的に向かって一人一人が学んでいきました。

 実際に書かれたものは、好きな本についての感想だったり、自分の読み進めていったお気に入りのストーリーの主人公を紹介する文章だったりしましたが、中には「私の読書の方法を紹介します」という内容で、自分の読書習慣を振り返って書いたり、また、「読書はどうしてするの?」という問いに答える内容だったり、はたまた、読書についての詩を書いた子どもまでいて、内容は多種多様でした。

 RWとWWは本来分けるものではないのかもしれません。「読む」と「書く」は表裏一体で、より大切に読むために読書ノートを書いたり、よい内容を書くために本を読むことも多々あるからです。「読む」と「書く」は、動作としては分けることができますが、息を吸って吐くが呼吸という動作であることと同様に、密接に関連し合い、分けることなど無意味なことであるような気がします。

 RWとWWの時間数や、他の様々な教科の時数や内容を組み入れて、一つのユニットを形成すれば、子どもたちの学習にも余裕ができますし、子どもたちは一つの内容に浸ることができるので、一人一人の探求も深まっていきます。

 これから夏休みが明けたら、少しずつ秋の学習へと進んでいきます。RWやWW、その他の教科などでユニットを組んで、子どもたちがどっぷり没頭できる学習を計画してみてはいかがでしょうか。



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