この部分は、すでに3月29日に紹介したことと重複するので、ブログのみの掲載にします。(希望者には、メルマガとして配信されていますので、右の「質問を送る」を使ってご希望ください。)
第2章 生徒たちを読み手としてよく理解する
13 たくさんの情報が使われることなく、埋もれている。たとえば、私は8回ものアンケートをとっていたが、有効に使われることがなかった!
14 アンケートよりも、読書ノートに書いてもらうほうが、生徒たちをよりよく(深く)知ることができる。彼らのことばで知る必要がある(これは、作家ノートを通じて学んだこと!)
Strategies(「方法」、以下●で表わす) と書く時間の2つが、それを可能にしてくれる
作家ノートを紹介するのと同じ形で、読書ノートを始める。
・ まず何よりも、自分が使いたいように使っていいこと。教師の役割は、サポートすること。子どもたち一人ひとりが自分にとってのベストを見出す。書き出しの文を提示して、残りを書かせる方法(=質問を提示して、書かせる方法)はそれを可能にしてくれない。本書で紹介する「方法」が可能にしてくれる。対象が何であっても。
・ 前半ないし最初の3分の1は、ガイドする。要するに、選択肢が最初から生徒に与えられるわけではない。モデルを示して、練習することから。それで、選択肢が増えたら、あとは自分たちで自立的に進めていくアプローチ。
・ そうすると、週に1~2回は読書ノートで反応を書いて提出するようになる。この方法は、一人読み、ペア読み、グループ読み等、何にでも使えるので、とても使い勝手がいい。そして、読んでいる本が何であろうと、誰であろうと使える。つまり、個々の生徒に応じた教え方/学び方が実現する。
・ 作家ノートと同じように、どの子も読書ノートで光れるようになる。自分の読みを示せる場が提供される。必要なだけ読むスピードを落として、考える時間を提供する場が。読むスピードが早い子たち(たくさんの本をドンドン読む子たち)に、考える時間を提供するのも読書ノート。読み直すチャンスも提供する媒体。読むのが苦手な子たちにとっても、このノートがあることで効果的な読み方を意識することができ、読み手としての自分を成長させる。
17
●自分にとって、読むことについて間違っていないこと=正しいことを書き出す
たとえば、・いい本はくりかえし読むのがいい
・絵本は幼児のためものじゃない!
・短い章は、ありがたい!
・お気に入りの作家を持つのはいいこと
18~20 それの4~5人分が紹介されているが、アンケートの何倍もの情報量があり、「読み手」としての一人ひとりがよくわかる。みんな個性を持っていることが明らか。
何よりも大切なことを、本を教えるのではなく、読み手たちを教えることを再確認させてくれる。
これは年度当初だけでなく、何回か振り返ったり、修正してもらうと、とても効果的。自分の変化や成長がよくわかるから。
この手法の応用として、テーマを以下のようなものにしてできる。
・登場人物について知っていること
・ジャンルについて知っていること
・お気に入りの作家について
・文章の書き出しについて
・文章の終わり方について
などなど
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