2013年4月5日金曜日

「週1時間」問題


 新年度のはじまりです。
 皆さんも、新しい生徒たちとの出会いにワクワクしているでしょうか。

 すでに、WWないしRWの年間計画は立てられましたか?
 年間計画は、しっかり子どもたちに「自立した書き手」や「自立した読み手」になってもらうために不可欠です。
 ただ、作家のサイクルや読書のサイクルを回したり、ミニ・レッスン~ひたすら書く/読む+カンファランス~共有の時間を繰り返せば、いいわけではありません。(もちろん、それも大切ではありますが。)

 WWRWのアプローチには賛成なので、できるだけやりたいが、こなさないといけない教科書/カリキュラムがあるので、どうしても週1時間以上の時間は確保できない、という人は少なくありません。

 では、それでWWRWの実践をしていると言えるか、というと残念ながら、言えません。WWないしRWもどきをしているとしか。
 理由は単純です。
 WWRWは、本当の作家や読書家になりきる体験を通して学ぶアプローチです。
 しかし、週に1時間では、それが多くの子たちにとって、難しいからです。
 翌週までの間が空きすぎるからです。
 作家や読書家になりきるとは、授業時間以外にどれだけ書いたり、読んだりすることができるのかが問われること意味します。本物の作家や読書家は、時間があれば常に書き、読み、そして考え続けていますから。週1時間で確保できる授業以外の時間と、週3時間で確保できる時間には、あまりにも大きな差があるのです。★

 WWRWをやり始めたアメリカの人たちは、「週3時間確保できないなら、やらない方がいいです」と言い切っています。

 しかし、日本の状況を踏まえて妥協しても、最低でも週2時間(小学校の低学年は3時間)は不可欠です。

 「WWないしRW をしています」のレベルで取り組むか、「WWないしRWもどきをしています」のレベルでがまんするかは、皆さんの判断です。
 前者への移行がなかなかできない方は、相談に乗りますので、連絡をください(右上の「質問を送る」で)。


★単に、3倍ではありません。ひょっとしたら3乗に近いかと思われます。もちろん、2時間の場合も、です。

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