2013年3月25日月曜日

桑原武夫の「読書のアドバイス」

 桑原さん続きです。『わたしの読書遍歴』という中で10のアドバイスを提示してくれています。すでに紹介している『ペナック先生の愉快な読書法―読者の権利10ヶ条』と、井上ひさしの「優れた読者」というか、「少し(かなり?)熱狂的な読者」というか、「書くことにつなげている読者」の十箇条とぜひ比較してみてください。

1.読書はコミュニケーションの有力な、しかし一つの形式にすぎず、人間形成にはそれのみでは不十分だと知ること
2.経験をおろそかにする読書は無効であること
3.多読のためには飛ばし読みはさけられない。それを罪悪感をもってせず、その技術を研究すること
4.インタレスト(興味)がおこらぬ本は読むな
5.問題意識を常に多く、鋭くもて
6.読んだことを話し合うこと
7.耳学問を重視し、利用せよ
8.カードを作れ
9.最愛の著者の全作品を読み、これを全人としてとらえること
10.外国語の原書を努力して読むこと

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