最近、アメリカでWWやRWを実践する人たちのブログで相次いで報じられたのが、SF界の巨匠レイ・ブラッドベリが91歳で亡くなったというニュースでした。★
私はSFは読まない人間なので(そういえば、そもそもフィクションをあまり読みません!)、『ギヴァー』を出して、それがSFの範疇に入る小説であることを教えられてビックリしました(個人的には、まだそれを認めていませんが)。『ギヴァー』をプロモートしている最中に、SFに詳しい人に書評などを書いてもらうといいなどというアドバイスもあり、それでレイ・ブラッドベリの存在も知ったのでした。SFに詳しいといわれる何人かが、SFといえばブラッドベリみたいな書き方をしていたので。
まだ彼の作品は一冊も読んでいませんが、今回は、WWやRWの実践者がその死を惜しむ内容の書き込みをたくさんしていたので、ほっておくことができず、『ブラッドベリ、自作を語る』を読み始めました。そしたら、こんな一説が見つけました。35ページです。
12歳の誕生日におもちゃのタイプライターを買ってくれた。僕が欲しがっていることを知ってたんだ。それで僕は勝手にエドガー・ライス・バローズの『火星の女神イサス』の続きを書いたり、『バック・ロジェーズ』や『ターザン』のエピソードを書き足したりした。そういう好きな作家の真似をしてばかりいた。★★
こういう真似が、のちに『華氏451度』や『火星年代記』になっていったことを考えると、すべては真似からしか始まらないんだとも思えます。
ちなみに、ブラッドリーは27の小説と、600以上の短編を書いています。★★★文学界だけでなく、芸術界全体に及ぼした影響も大きかったようです。★★★★
★ 日本で、ある作家が亡くなったら、学校で国語を教えている先生たちが自分のブログで、その死を悼むような書き込みをするかな? するとしたら、誰かな? などと考えてしまいました。
★★ 他に真似をしたのは、ポーとジョー・カーターだそうです。(362ページ)
★★★ 星新一さんと比較(読みを)してみるとおもしろいかもしれません。
★★★★ それを実現した彼の人生の基本方針があります。
「まず崖から飛び降りて、落ちながら翼を装備せよ」です。
ブラッドベリ流の創作では、リスクがあってもやってみる、ということが基本である。経験があろうがなかろうが、もし情熱さえ持てれば、結果を恐れず新規の事業に参入する。だからラジオ、映画、アニメ、建築、詩、戯曲などなど、仕事の範囲が広がる。つまり方針どおりに行きている。毎日が崖から飛び降りる連続だ。(261ページ)