突然ですが、「作家ノート」をこの週末に買うことにしました。その理由は今日の「WW便り」の最後に書きます。
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今日の「WW便り」は「作家に学ぶ〜作家の伝記、自伝、回想録を活用する〜」です。
これは、3〜6年生の読み書きについての情報満載な本(大判のページに細かい字でぎっしり書かれた本で、600ページ以上あります!)を見ていて、面白いページを見つけたからです。
そこには、2ページにわたり「作家から書くことについて学ぶ」という表がありました。
その表には2〜3行ずつでひとまとまりになっている文が書いてあります。そしてそのひとまとまりごとに、作家がどのように書いているのか、どんなところからヒントを得ているのか等々、作家が書くことに関してのいろいろなエピソード的(?)な本当の話が書かれています。
もちろん、そこに登場する作家の多くは、子どもたちがその作品をよく知っている作家です。私も好きな作家が何人かいたので、けっこう興味をもって読みました。
上の本を共著で書いたフォンタス氏とピネル氏は、その本で、こういう例を教師に示したあとで、授業で、作家の伝記、自伝、回想録(もちろん作家のホームページもいい情報源)から一部を読み聞かせ、それをつかって「作家に学ぶ」ことができることを示しています。
作家が題材をどうやって選び、どのように書くのかを、作家のいろいろなエピソードから知り、そこから自分の書くことに活かせることを学んでいくのです。
作家の伝記、自伝、回想録、作家のホームページ、作家へのインタビューなどを集めたカゴをつくっておいて、子どもたちが、自分の好きな作家がどのように書いているのかを自分で学び、それを他の子どもに共有することもできることが、この本から分かります。
これは初期の「題材さがし」や「書けそうな題材リスト」をつくる頃には、もちろんとてもいいと思いますが、しばらくして「書くことがなくなった」みたいな子どもが出て来た時期にもいいかもしれません。
また、初期の頃には、「作家ノート」の使いかたにつなげる形で、「作家に学ぶ〜作家の伝記、自伝、回想録を活用する〜」ことを教えるのもいいなと思いました。
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さて、「作家ノート」ですが、フォンタス氏とピネル氏は、「作家ノート」の大切さと、その使いかたを教えるいい方法の一つとして、教師の作家ノートを子どもたちに見せながら教える、ということを挙げています。
ここで私は困ってしまいました。
実は、私は「作家ノート」が使えていないのです。授業用につくって見せたことはあります。でも、それは「本当の」ものではありません。何度か「本当に」つくってみたのですが、それは私は継続できませんでした。
何度か挫折したのに、なぜ、今日のブログの一番上に「『作家ノート』をこの週末に買うことにしました」と書いたのでしょうか。
というのは、リーディング・ワークショップのことを思い出して、作家ノートに再びチャレンジしてみたいと思ったからです。
リーディング・ワークショップでは「読書ノート」があります。これも私は何度か挫折したのですが、嬉しいことに、ここ1〜2年は、ずっと続いています。
そして私の場合は、「読書ノート」が継続して使えるようになった時期と、自分が読み手として成長したと思える時期(そして、リーディング・ワークショップについての理解が深まったと思える時期)とが重なっています。
そう思うと、「作家ノート」にも、もう一度、トライしてみたいと思うのです。書き手が書き手を教えるライティング・ワークショップへの理解を深めるためにも。
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上で紹介した本の情報は以下です。
Guiding readers and writers, grades 3-6 (「作家から書くことについて学ぶ」という表は425-426ページ、作家に学ぶことと作家ノートについては25章参照)(著者: Irene C. Fountas, Gay Su Pinnell)Heinemann, 2001年 | |
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