教師にとって大切なことは、
・ 自分なりの学ぶこと、読むこと、教えることの理論をつくり出す。しかし、それは常に暫定的なものであることを認識する。 ~ 「理論」が大きすぎるなら、「大切にしていること」「価値をおいていること」で考えてみる!
・ おもしろいと思ったことや疑問に思ったことは、同僚/友人に話してみる。反応して/フィードバックしてもらう。
第2章 読みはどう機能しているのか
10 多様な方法で子どもたちは読めるようになっている。方法とは関係なく(?)、読めるようになっている。でも、読めない子がいるのも確か。~ 読みたくない子はもっとたくさん!!
教え方とは関係なしに読める子たちの頭の中には、読むための仕組み◆が出来上がる。思考回路が。それに対して、読めない子たちの中には、その仕組み/回路ができないというか、不完全の部分が多い。
では、その仕組み(回路)とはいったい何か?
◆ 読み手の頭の中で起こっていること = 思考の回路
予想する/推測する/質問する/イメージする/関連づける/モニターする/修正する/評価・分析する/何が大切かを見極める/例える/スピードを保つ など。
※ 読めない子たちには、この意味づくりと問題解決のための仕組みが欠落している。
20 これらは、バラバラに行われているのではなく、統合・関連する形で行われている。
従って、教える時はバラバラに教えた方がいいが、統合した使われ方こそがこれらの価値であることを忘れてはならない。 ~ それが、人の脳の機能!!
書くプロセス(仕組み)が幼稚園児だろうと、作家だろうと同じなように、読むプロセス(仕組み)も誰であろうと同じ。
22 これらの仕組みは、使えば使うほど、自分のものになる。
第3章 ヴィゴツキーの理論の大切さ
25 『ヴィゴツキーの新・幼児教育法』
ヴィゴッツキーから特に学べること3点:
●ZPD(誰かの助けで学べる領域)でこそ一番よく学べる
●学ぶときに言葉は決定的に大事
●環境・雰囲気が大切(コミュニティとしての学びを可能にする)→ 話し合い
や協力して取り組むプロジェクト
子どもたちの学びなしで、教師の教えるという行為はあり得るか? → 別な言葉でいうと、「教えること = 学ぶこと」ではない!!
単に何かをやらせることと、教えることの大きな違い。それは、ZPDを意識できるかどうか。
●環境・雰囲気が大切(コミュニティとしての学びを可能にする)→ 話し合い
や協力して取り組むプロジェクト
子どもたちの学びなしで、教師の教えるという行為はあり得るか? → 別な言葉でいうと、「教えること = 学ぶこと」ではない!!
単に何かをやらせることと、教えることの大きな違い。それは、ZPDを意識できるかどうか。
ヴィゴツキーの学びの理論を図化すると、以下のようになります。一番内側の円が、ZAD=すでに学べている領域。真ん中の円が、ZPD=誰かの助けで学べる領域。そして一番外側の辺が、学びの領域の外側です。徐々に内側の円を広げるプロセスが学びと言えます。
ヴィゴツキーの学びの理論
ZPDは、子どもたちによって多様なので、一斉授業は効果がない。
そこで効果的なのが、カンファランスおよびピア・カンファランスということになる。
35 どれだけ一人ひとりの生徒を知れるかと、教え方/サポートの仕方の個別化を意味する。 ~ 要するには、カンファランス・アプローチ。
生徒を知れないで、教えることは難しい。カバーすることはできても、教えてはいない。
47 教師が使う言葉/サポートの仕方の変化:
・して見せる = 読み聞かせ、考え聞かせ
・いっしょにやってみる = シェア読み
・ガイドしながら練習のチャンスを提供する = ガイド読み
・足場をとって、生徒自らでできるようにする
・具体的にほめたり、修正のための情報を提供する
以上は、Catching Readers Before They
Fall : Supporting Readers Who Struggle, K-4
by Pat Johnson and Katie Keier からのメモでした。(数字はページ数)
※ ここまで、なかなか読めない/読まない子を対象に書いてきましたが、同じことは読むのが好きな子やよく読んでいる子にも言えます。そして、書くことにも、他の教科にも!!